冷蔵庫でしっかり冷やして、飲む1時間ほど前に開栓しておいた。多分11℃前後だろう。最初グラスに少し入れ味わってみた。少しまだ温度が低いようで香りの立ち上がりが悪いし、バランスも悪いし、あまり開いていない。大きめのグラスに半分くらい入れ30分ぐらい待った。やはり温度が少し上がってからはとてもナッティではっきりと美味さが前面に出てきた。薄い黄色、白い花、グレープフルーツ、レモン、リンゴ、ビターオレンジ等と、
ヘーゼルナッツ、アーモンド、バター、色々なハーブ達、キリッとしたミネラル、そういつものドレジェのパターンだ。最初の味わいから一変している。いつものように温度変化を付けることによりワインが目覚めだした。2008VT、リリースされたばかりですので、睡眠状態に入っていたというよりは、入荷したばかりで少しばかり早く抜栓したのが最初バランスの悪さを感じたのかもしれません。やはり移動したら若いワインとはいえしっかりと落ち着かせなければダメだ。ある程度時間が経つとやや焦がしたような香りが加わってきた。しっかりとしたフルーツに加え香ばしいナッツ、バター、そして複雑さが増してきた。このワインの厚みと潜在力は、一瞬グラン・クリュかとも勘違いさせられるものだ。この金額は嘘でしょうと言いたくなる。将来性抜群でしょう。
●当店社長試飲評価 2010年5月13日
コスト・パフォーマンス ★★★★★
味わい ★★★★★
香り ★★★★★
将来性 ★★★★★
ミッシェル・コラン・ドレジェのアン・ルミリー。
最もお気に入りのこの区画だから自身がまだ造り続けているとは言え、コラン・ドレジェのラベルで最新2008年が出てくるとは思ってもみませんでした。今後さらに貴重になるであろうこの逸品はぜひ口にしておきたいと思い、昨日夕食時に開けました。
前日からしっかりと冷やしておき、10度前後で抜栓しました。
上記で店長は「温度が低いようで香りの立ち上がりが悪いし、バランスも悪いし、あまり開いていない。」と言っているが、私は一口目から驚くほどの美味しさに衝撃を受けました。普段赤ワインを飲む友人も「美味しい!」と甲高い声を出していました。シャサーニュらしいバターやナッツ、様々なハーブ類、しっかりとしたミネラル分。非常に香り高く綺麗な酒質を誇っており、時間が経つとともに味わいに複雑さが増してきます。2008年これだけパワフルで力強いものだとは思わなかった。流石、ドレジェが造るアン・ルミリー。気合が入っている。
彼のワインいつまで味わえるのだろうか。息子さん達も彼の意志をしっかりと受け継いだ素晴らしいワインを造っています。しかし父さんには敵わないようです。2010.07.10 YUI